Fire民が「お金の大学」を読んでみた感想

2025-12-05

書評

t f B! P L

すでにFIREを達成している身として、「お金に関する入門書」を手に取ることはほとんどない。必要な知識と実践はこれまでに身につけてきたし、今さら基礎の本を読む動機も薄い。

とはいえ、『お金の大学』がベストセラーになっている理由には少し興味があった。どんな内容が、これほど多くの人の背中を押しているのか——そんな軽い好奇心から、試しに読んでみることにした。

なお、自分は著者のYouTubeを見たこともなく、ファンでもない。予備知識も先入観もないため、内容をフラットに評価できる立場である。

本記事では、実際に読んでみて感じたことを、FIRE済の視点から率直にまとめていく。



結論:よく書けている

先に結論を書くと、よく書けている。本に書かれていることのほとんどは、自分が過去何年にもわたって実践してきた内容だった。

全体構成は“広く浅く”。だが、必要なエッセンスはきちんと網羅されている。

もちろん、

  • 不動産

  • 車の買い方

  • 税金・節税

  • 投資

など専門家や経験者から見れば、すべての章において「もっと深掘りできる」部分は多い。しかし、読者層を考えれば、まずは広く浅くが正解なのだろう。

「使い方」と「守り方」が薄くて笑った

読んでいて思わず笑ってしまったのが、「お金の使い方」と「お金の守り方」のページが極端に少ないことだ。数ページほどしかない。

だが、これも本書の目的を考えれば納得できる。本書は「資産形成のスタートラインに立つための本」であり、“使う・守る”はその先のフェーズだからだ。

もし希望を書くなら、
経済的自由を手に入れた層向けに「お金の使い方」「お金の守り方」に特化した続編を出してくれたら、ぜひ読みたい。

まあ商業的にはあまり売れないだろうが。

読んで気づいた「自分用のメモ」

本書を読む中で、いくつか「今の自分にも役立つ視点」があったので記録しておく。

● サブスクの可視化

固定費を棚卸しするのは大事だと改めて感じた。
最近、固定費リストを更新していなかったので、この機会に見直してみよう。

● お金を使うとき“旬”を意識する

そのタイミングでしか価値が最大化しない“旬”がある。親孝行、レアイベント、チャンスのタイミングの事業投資などだ。

「今が旬か?」という問いは、お金の使い方を考えるうえで有効な視点だと思った。これは今後もっと意識していきたい。

まとめ

『お金の大学』は、経済的自由を目指したい人にとって良いスタート地点になる本である。
この一冊で広く浅く全体像を把握したうえで、自分が興味を持った分野を深堀りしていくのが良さそうだ。


ランキングも参加してます。参考になる部分がありましたら、ぜひポチっとしていただけると励みになります↓

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村

自己紹介

自分の写真
十数年の経営者生活を経て、現在ほぼFire。「めでたしめでたし」で物語が終わった後の長い人生、どう満喫するかを探求しています。このブログでは、リタイア後の旅や暮らし、健康、思索、資産運用など、気の向くままに記録していきます。同じく「めでたしの後」を歩む人たちとつながりながら、暮らしをより良く、少しずつ充実させていけたら嬉しいです。

ブログ アーカイブ

このブログを検索

QooQ