指数に勝てなくても、気にしなくていい理由

2025-11-01

投資

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 今週の日本株式市場は少し異質だった。

日経平均が6%以上も上昇する一方で、TOPIXは2%弱の上昇にとどまった。要するに、一部の値がさ株が日経平均を押し上げただけで、実際には多くの銘柄がそこまで上がっていない。

自分も含め、個別企業に投資している人の多くは、この「株高」の恩恵をあまり感じていないのではないかと思う。こういうときにやってしまいがちなのが、比較である。

「自分のポートフォリオは日経平均に勝っているか、負けているか」

気づけば、いつのまにか他人のスコアカードで自分を評価してしまっている。


短期の値動きは誰にも読めない

比較が無意味なのは、まず短期の値動きが誰にも読めないからだ。

梅雨の時期を思い出してみればいい。全体としては雨が多いが、1日単位で見れば晴れの日もある。

株式市場も同じで、長期的には企業の価値に沿って動くが、短期の価格は気まぐれに上がったり下がったりする。

そうしたノイズに一喜一憂しても、得られるものは少ない。むしろ「なぜ上がらないんだ」と不満を募らせ、冷静さを失うだけである。

人生を楽しむという観点から見ても、短期の比較はマイナスでしかない。

指数を上回ることが上手いとは限らない

もう一つの理由は、「指数を上回っている=上手い投資家」とは限らないという点だ。

極端な例を挙げれば、日経平均ブル型の投信を買えば、上昇相場では必ず指数を上回る。

だが下落相場では必ず指数を下回る。

つまり、単にリスクを大きく取っているだけの話である。

短期的な結果だけを見て「自分は上手い」と思い込むのは、長期的には危険だ。

本当の意味での投資力とは、どれだけリスクを取らずにリターンを得ているかという、リスクリターンのバランスの問題だからである。

内なるスコアカードを持つ

ウォーレン・バフェットの言葉に「他人のスコアカードで生きるな」というものがある。

自分がどんな投資をして、どんなリターンを出したいのか。その基準は外ではなく、自分の中に置かなければならない。

たとえ指数を下回ったとしても、自分が納得して選んだ企業を長期で保有し、その企業の成長を静かに見守っているなら、それは立派な成功である。

逆に、他人の評価や指数の上下に振り回されているなら、たとえ短期的に勝っていても、投資家としての幸福度は低いだろう。

比べることは不幸のもと

指数との比較は他人との比較に似ている。一時的な優越感や焦りを生むだけで、本質的な満足にはつながらない。

投資のゴールは「勝つこと」ではなく、「自分の理想の人生を支えること」である。

今週のように市場が異質な動きを見せたときこそ、「何を基準に自分を評価するか」を改めて問い直す機会にしたい。

他人ではなく、自分のスコアカードで生きる。


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十数年の経営者生活を経て、現在ほぼFire。「めでたしめでたし」で物語が終わった後の長い人生、どう満喫するかを探求しています。このブログでは、リタイア後の旅や暮らし、健康、思索、資産運用など、気の向くままに記録していきます。同じく「めでたしの後」を歩む人たちとつながりながら、暮らしをより良く、少しずつ充実させていけたら嬉しいです。

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